ごめんね

ごめん ため息しかつけなくて ごめん
どうやっても割り切れない 巨大な素数みたいな
悩み抱えてしまって ごめん
君には 何にも関係ないのにね


ごめん どうすればいいのか聞いて ごめん
僕でしか 解らないことなのに 訳解らないことなのに
少し語気が強くなって ごめん
君には 何にも関係ないのにね


大丈夫だよって 言ってくれる度に ねじ曲がる
床にへばりついた 汚いガムのように よじれていく
僕の心は 何なんだ 僕の気持ちは 何なんだ
君には優しくありたいのに 何にも言葉が出てこない


たまには昔の学校の 部室の片隅に置いてある
写真立てに隠してた 君に書いたラブレター
今は定期入れに隠してる 大事に大事に隠してる
今日ね トイレに入って読んだよ 間違っていないんだよ


ごめん 約束より遅くなって ごめん
なんか妙に気になって 一回家に帰ったんだ
君が書いた手紙隠してありそうで ごめん
君には 何にも関係ないのにね