グラスホッパー。佐藤秀峰。

伊坂幸太郎の「グラスホッパー」を読みました。

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

ちょうどいい長さとちょうどいい展開。
読みやすいし、展開のスピードが緩急がついていて、
なかなか面白かったです。布石の置き方も読者に優しい。
裏返しにすれば、あまりに頭を使わないですむ小説ですね。
文章を長引かせるような風景描写がないのが凄く助かりました。
どうも苦手なんです。その場所を説明するのに半ページぐらい使ってしまう文章って。


殺し屋というものを語るときに、これくらい非情の方がいいような感じがします。
殺しの描写も汚くない。僕だったらもっとグロデスクにしてしまいそうですね。
伊坂幸太郎氏の小説はこの作品が初めてで、
小説溜まり(読んでない小説をまとめておく場所。今10冊くらい溜まっている…)
が少なくなったら絶対に買おうと思っています。


ああ、もう一つ。
佐藤秀峰氏のホームページが完成していて、凄く見応えがあります。
http://satoshuho.com/
ブラックジャックによろしく」「海猿」といった作品を生み出す
佐藤氏のバイタリティーたるや、流石です。
どうやってプロになったか(「カイジ」の福本氏のアシスタントをしてて逃げたとか)を
漫画で書いてあるもの凄いですね。二次使用、出版社との抗争とか。
その上、今回の日記で長崎の「西脇病院」が出てきます。

ブラックジャックによろしく (11) (モーニングKC)

ブラックジャックによろしく (11) (モーニングKC)

問題になった「精神科」の舞台になったのがここだったなんて。
日記の更新は毎日のようなので、毎日見ようっと。