雨の日。


解っていたことだが、今日は朝から雨が降った。
たまには週間天気予報も当たるもんだ、と思った。
今日の雨のことを考えて、昨日はいろいろと考えていたのだ。
予想が当たっても当たらなくてもいいように、
前もって頭に入れることだけを考えていた。
これほどの雨が降るとは考えていなかったが、「想定の範囲内」ってやつである。
しかし、こんな雨も久しぶりだ。しとしと雨に目が慣れていたのか
今日の雨を新鮮に感じた。


車の中にいると、雨が激しく弾ける音だけがバリバリとする。
ラジオをつける気もなくて、たまった小説でも少しずつ読もうかとも思った。
しかし、この雨の音は感傷的になりづらい。
現実ばかりが目の前にやってきては消える。ため息をついた。
たまに強い風も吹いた。すこし車に当たる雨音に慣れてきた。
改めて小説を開く。予想以上のスピードで読み終えてしまった。


どんどん雨足が速く激しくなる。
まるで町中に水量の多いシャワーが当てられたような、
嫌なものを押し流すような雨が降る。
何かしらの電話が鳴ってもいいような、そんな強い雨が降る。
でも電話は鳴らない。そのままでいい。なにも鳴らなくてもいい。
どうせ、それはろくでもない電話に違いないのだから。


昼を回ると少し雨足も遅くなり、安定してきた。
気持ちも少し落ち着いて、少しはなんかあれば良かったのになんて思ってしまう。
平穏なんて普通の状態ではないのだ。
混沌が普段なのだと思えば少しは楽なになるはずだ。


Passion of Nagasaki?
脚本家も演出家も長崎在住じゃねぇじゃねぇか。
企画した人間にパッションがねぇな。。情けない。
おんぶに抱っこで頑張れ。俺は行かない。