革命家の午後

松本次郎の「革命家の午後」を読む。

革命家の午後 (Fx COMICS)

革命家の午後 (Fx COMICS)

彼の作品は「フリージア」しか読んだことがなかったが、
(映画「フリージア」は最悪だった。竹原ピストルが出ていたので見たけど)
トーンを使って見栄えを良くする描写ではなく、
細い線を使い一見雑多だけど繊細な描写をする漫画家。
だから初めに見た時は汚いとまで思ってしまうのだけれど、
細かく見ていると端々にまで書き込んだある事に驚嘆する。


この「革命家の午後」、はっきりいってエロい。
しかし話は短編らしい怒涛なスピードで進行するので、変に横道にそれずに読みやすい。
それに表紙のイラストが素晴らしい。
あとがきにも書いてあるが彼自身イラストにはポリシーがないとのことであるが、
「これくらいの画力はあるんですよ」みたいなメッセージがあるような気がする。確かにうまい。


こんな本を読んだら以前刊行された「ゆれつづける」を読んでみたい気分なのだが、どこにも売っていない。

松本次郎短編集 ゆれつづける (F×comics)

松本次郎短編集 ゆれつづける (F×comics)

太田出版だけど「エッチな本」の部類のレーベルらしく、なかなかない。
仕方がないのでAmazonの中古で買うことにした。1480円。中古でも高い。
でも、買っちゃった。どうしよう今月。