本屋とネットショッピング。

住みたい場所というのは誰しもあるものだ。近くにあったらとても便利なもの。
コンビニやら郵便局、銀行、もちろんバス停。
公園や学校、スーパーマーケットみたいなもの。
僕の中では「本屋」が近くにあったら最高にいい。「図書館」ではいけない。


最近は特に伊坂幸太郎にはまっているのだが、小説の文庫本ばかり
買い込んでしまって、それに対して読む時間はたいしてない。
だから、まだ読んでいない本を置くエリアに平積みにされている。
その中から今から何を読もうかと探る時間が凄く楽しくて堪らない。
近くに本屋があればそのエリアはそれに取って代わるわけで、
もっと楽しいことになるに違いないと思ってしまう。
住んでいるところが辺鄙な土地なので、ネットで予約しても本が届くのは明後日くらいになる。
僕にとってその空白は、埋めるのに気が滅入ってしまうのである。


しかし、ネットで買い物するのも楽しい。
一応欲しいものは「カゴにいれる」のが僕の癖で、さて買おうかなと思う頃には
結構な商品が溜まっているのである。それをまた取捨選択する作業も必要で、
結構時間がかかる。
しかし、こないだは結構な買い物をした。値段的にではない。数量的にである。
まずバッグをかった。パソコンを入れて運べ、かつスタイリッシュなものがいいとなると、
選択肢の幅がもの凄く狭まる。明るいブラウンのバッグを買った。
マンガもパソコンの低反射シートも買った。
最近は変に身の回りのものを取りそろえる傾向があるらしい。


話を戻すが、本屋は購買層によっての傾向が顕著に見られる場所の一つだと思う。
年齢層が高いと歴史物と郷土史物が多くなる。
マタネティと絵本が多い本屋もあるし、サブカルチャーの読み物が多い本屋もある。
男女のファッション誌がメインの本屋は街中には多い。
ここ最近は妙に山田悠介の本ばかり置いているところがあったりする。
彼の本を読むくらいならもう一回初めから「宇宙皇子*1(うつのみこ)」を読んだ方がマシだ、
なんて思ってみたりする。別に宇宙皇子が悪いわけではないが、読み返すには根気が必要であるのだ。
宇宙皇子を語り出すと非常に横道に逸れる上に長文になってしまうので、今回は割愛します)
おかげで大きい本屋に行くのには体力と財布の中身が必要でいけない。
前述の如く、立ち読みが嫌いなので自ら立ち読みをすることは避けたいし、
買いたい(読みたい)本があるのに買えない(読めない)のは嫌なのだ。だから図書館もあまり行きたくない。
大学の時に読みたかったエヴァリスト・ガロワの本を教授が独り占めにしていた件もあり、
基本的には読みたい本は買い占めたいのである。
売れ線の本はAmazonのランキングをみればわかる。しかし、それぞれの本屋には個性があって面白いのだ。


というわけで、僕は本屋が好きだ。
本が好きな人はできるだけブックカバーを買ったほうがいいと思う。
なんとなくだけどね、なんとなく。

*1:宇宙皇子藤川桂介氏作の全52巻の超大作小説。イラストはいのまたむつみ氏。ライトノベルの先駆的作品。
いのまたむつみ氏はこの作品でイラストレーターとしての礎をつくることになった…らしい。