幼稚な仕打ちとKの壁。

以前、してしまったことを女々しくブチブチ言われる。
どうも電話口から聞こえる言葉で
こうなる様な気がしていたのだ。僕は無能ではない。
むしろ彼らより知能指数は倍ほどあると思う。
わざわざ少し離れた所に陣取り、膿みたいな人間に嘲笑われる。
諭す人間がいないことにこの世の末を感じる。
真っ当な人間はここにはいないのだと思う。
理解できないが理解せざるを得ない。くだらない。
いい年した人間が言うような内容ではないし、
腹が立って仕方無かった。なんと、女々しい男たちだ。情けなくなる。
                                         
何回かKの壁を超えてしまいそうになった。
悪魔が言う。さあ、どうするかい?
これからの30年をとるか、15秒ほどの絶頂なる快感を取るか迫られる。
その30年の間にあるかもしれない至福の時を考えることにする。
そして、僕はその悪魔に前者を取ることを告げる。
悪魔は渋りながら、スッと姿を消す。
脳内ではKの壁を完全に超えてしまった自分の姿を想像する。
何パターンも想像する。常人には計り知れないスピードで吐き気のする方法を。
げらげら笑っている僕がいる。不条理には不条理である。
バカらしい。僕もバカだと思うが、こいつらは愚かだ。
こいつらが天国に行けるなら、僕は神になるだろう。
                                       
とにかく、マトモな話の出来ない人間と一緒にいると疲れる。
今度、もしこういうことがあれば法の力を使おうと思う。
でも、彼らは可哀そうだ。本当に可哀そうな人間だ。
僕は幸せを壊す方法も知っているし、絶望の淵まで送り込むことすらできるのに。
                                       
Kの壁を知っている人間と戦ってはいけない。
殴って倒れたら済むわけではない。片腕になろうと、片目つぶされようと、
Kの壁を知っている人間は「命」を取りにくるのだと。
お前の背中は無防備だと。
銃の乱射?そんなものは低次元だ。確実に狙わないともったいないさ。