バタバタと、いなほ焼き。

月曜はやはりバタバタとなってしまう。
土曜をサボっているわけではないけど、
どうしても月曜はバタバタしてしまうのである。
月曜になると「追いつめられ感」が強くなる。
その上にメンドクサイことばかりが重なるのである。
          
しかし、僕は時間を余裕なく使うのが好きなので
こんな日もあっていいし、心地悪くはない。
ひとつひとつをこなせばゴールが見える問題は
どちらかというと楽しいかもしれない。
とはいえ、仕事は好きには絶対になれないが。
          
大村に行ったり、小江原にいったり、時津に行ったり。
長い道のりにはiPodがなくてはならない人間になってしまった。
事務所に帰ってきたのは午後7時。
この時期になると午後7時は日が完全に暮れてしまう。
そのまま午後9時まで。
僕は一体何をすればいいんだろう。本当の答えは何だろう?
そんなことばかり考えてしまうのだ。
            
午後から大雨。昔は雨になると好きな人にメールを送っていたけど、
今じゃただの雨の日になってしまった。
単にメールを送る口実だったが、今ではまだいい方の思い出の
引き出しに入っている。そのあとはサイアクだったけど。
久しぶりに降った雨に好感を感じてしまった。
             
大村にて「いなほ焼き」を買う。オフクロが大好きなおやつで、
なんとそれを朝飯にもするほどだ。
それは長崎市内でも買える。でも、オフクロは大村のそれが好きだそうである。
いつものおっさんに「2パックある?」と聞くと、奥から出てきた小太りの
おばちゃんが「あら、3つしかないわ。足りんよね?」
オフクロの胃袋には3個は3分で消化してしまう。
僕は待つことにした。20分待たないといけないらしい。
雨の中、ゆったりと車の中で待つ。おばちゃんがみかんを2つくれた。
それもお土産にすることにした。車の中から外にタバコの煙を噴き出す。
ふわふわしながら、それはゆっくり消えていく。
「お待ちどう!!」ニコニコしながらおばちゃんが車まで持って来てくれた。
「待たせ賃で一個おまけしといたから」
僕はおばちゃんに手を振って、長崎に戻った。