今日は短歌でも。

今日は美しいものを見た。僕は何となく足取りが軽くなる。
そうは言っても現実は儚い。時間は有限で、すぐに灰になる。
(時間そのものは無限ではあるが、一人の人間にとっては有限になる)
記憶は鋭く脆いつららのようである。
とにかく、今日は短時間ではあるが、美しいものを見た。
美しいものを見ると、人は(僕は、かも知れないが)感性が鋭くなる。
いてもたってもいられなくなる。だから、今僕は文章を書いているのだと思う。
     

美しき
光を放して
残る夏
柔らかくもあり
猛々しくもあり

         
たまに理解力がなくて、いろんなことを勘違いする。
その勘違いが派生して嘘と疑いの膿がでる。
僕はその美しいものが「本当に美しかったのか?」なんて
疑問符を打たれると困ってしまう。
でも、「僕にとっては」美しかったからいい。
      

なにもない
なにもないから
生まれ出ず
その言霊も
例えるものもなし

       
意味がないものにも「意味がない」という意味がある。
今日の僕にはそれがなんとなくわかるのです。