塵。

あれです。あれ。

疲れ果てて家路に着いて、大の字に寝転ぶ。疲れでモノも言えない。背筋は筋肉の疲労で攣りかけていた。そして、悪魔が僕の眉間に銃を突きつける。「いつまで生きたい?」彼はそう聞いた。僕は涙を流しながらこう言う。「満たされるまで、生きたい。」僕の心が土ならば、金は草木で、愛は動物だ。今の僕の心は生態系さえ満たされない砂漠で、なにもない。満たされたい。僕はこう願う。悪魔がこう聞くのだ。「満たされるためなら、心を売るか?」と。僕は頷くだろう。全てを取り去って、満たされたいのだ。

そんなことを疲れ果てた脳が考えながら、今ここにいる。
小さいことがそういうことなのだ。ということは、誰もが知っていることなのだ。それが相対的にそうであると言えてしまう事が問題なのだ。幾何学的にモノを考えると、どうしても相対に集合させる。そうではないというのならそれを感じればいい。そう思えばいい。でもそれは単なる一つのベクトルでしかない。粉のような、風に吹かれるものでしかないのだ。