彼(2)

人生とはこういうものか?僕は問う。
何か虚しくなってしまう。彼は一つの事件を起こし、僕に大きな意味を問うのである。細かいことを書きたいのだが、その後切なく忘れてしまう行為に手を伸ばしそうなので今は止めておこう。
僕はあのあと静かな街に行きました。たくさんの人々が住んでいるはずなのに、とても静かな街でした。
「ここにいていいのだろうか」と錯覚するくらい時間の感覚のない街でした。
今から遠いところから帰ってきている叔母さんに手を合わせに行ってきます。
この二人のせいで、僕は存在の意味を知ったような気がします。