闇に。

僕はたまに闇に紛れてしまいたくなる。
陰鬱な流れを感じると、闇に閉ざすのである。
具体的には到底言うべきことではないが、
そこにはちゃんと陰鬱な闇がセットされていて、
僕を待ち構えているのである。
安易に浸ってはいけない掃き溜めの中に、
僕は存在しているときがある。
時間が止まり、それは慌ただしい喧騒とはまるで別世界のようである。しかし麻薬より性質(たち)が悪く、僕をもっと奥の方へ引きづり込んでしまいそうな悪い流れがそこにはあって、上手く言い表せないバランスによって揺れ動くのである。