2008-07-26 文庫本 詩 たとえば 古びた文庫本 僕の 人生なんてもの 付箋貼ったとこ見るものだから 寄れて崩れて 見た目も悪い あの頃は輝いていた やら あの頃は無惨だった やら 酒のつまみにも ならない話 たまに愚痴れば 本棚に仕舞う ねぇ きっときっと そうだよね 華やかな色のついた文字で 装丁も彩られて 飾られて そんな本になればいいな 夢みたいなことだけど 本棚の片隅の 小汚い文庫本