餓鬼とともに。

こうもくだらねえことでくよくよ悩みだすと、
ネガティブ志向に拍車がかかる。
くだらない奴らがもっとくだらない顔を見せる。
だから、僕はくだらねぇと言いたくて堪らなくなる。
     
いつのまにか全部僕に押し付けられる格好になっている。
あとは知らぬ存ぜぬを貫き通すことに集中してやがる。
そんな世の中だから、死ななくていい優しい奴らが
身を投げている事実があるのだ。
死ねばいい奴しか残らない世の中は地獄絵巻みたいなものだ。
そんじょそこらには餓鬼しか見当たらないのだ。
     
こういったものを格差社会と呼ぶのなら、
僕はドン底にいるに違いない。
昔、誰かが言った言葉を思い出してしまう。
俺らは馬鹿に殺される。
慎ましく生きていくのは美ではない。
本当の美は血を見て生きていくことだろうと思う。
     
戦わないと決めた日から、
僕はその美をなくした。その意味さえ理解できなくなった。
僕は僕のままで生きていい。餓鬼にならなくていい。
でも、弱者になったんだ。