久し振り


また今日も雨降り。そして突然昼前に雨は止む。そんな愕然とする天気です。
久しぶりにIさんと会う。全く変わらないことは素晴らしきことだ。
劇団員の女の子もクールで利発な女性のようで、Iさんの周りに集まる
人材の強さには憧れもする。その女性が吸っていた煙草は赤ラークで、
僕が「SIDE-B」を書いた時の必需品だった(あとはウーロン茶と扇風機)。
今日、僕が彼女らと会ったのは、劇団の倉庫にしている家だった。
古い木造モルタル建ての2階建てで、築50年といったところだろうか。
その割には柱もしっかりいていたし、内装もやり替えた形跡があった(屋根はボロボロだったが)。
黴臭い家の中ではあるが、何かしら強い意欲を感じる。
Iさんが「3分間劇場」なるものの脚本を書いてみない?っていうことで、
早速帰って、20分で一本書いてみた。「銃を突き付けられた犯人と人質」という題だが、
あまり面白くない。最後のオチがありきたりでつまらない。30点の作品だ。
これではいけない。久しぶりに自尊心に火がついた。
   
仕事をするってことはどういうことなのだろうか?
僕はその意味がわかるようで、わからない振りをしているのだ。
わかりたくない、現実をそう捉えたくないのだ。