ドーパミン

なるほど…と離れてみるとよくわかる。ドーパミンは邪魔だ。
そのせいで美しくないものも美しく見えたりする。
完成されてないものも、いかにも二番煎じなものも、革新的に見えたりするものだ。
それを気づかない方法がある。ずっと興奮し続けることだ。
すこし憧れる。その人生もいいだろう。本物であると認められない人生も。
でも、かわいそうにもなる。こんな場末で芯に届かない叫びだから。
もういいさ、こんな街でバカなプライドを持って頑張ってくれよ。
青春だ、モラトリアムだと言ったところでもう時間は戻らないから。
僕も似たようなもんだな。そこにあるものが一番美しい誤解で生きているのだから。