満たされる、とは。

空気が澄んで、輪郭が浮き出る。

頭痛と胃痛が激しい。特に胃痛がきつい。ムカムカして重い。歯痛もでてきてこんにちわ、という感じである。たまにこんな日がある。バイオリズムが最悪なときだ。何をやってもつらい。
こんなときはポジティブな、温かいものを考えよう。僕が満たされている、と思うこと。少し前、こういったCMがあった。子供に対してイライラしたり、何をしていいのか判らなくなったときは「子供を抱きしめてやる」ことが大事であると。コレは誰にでもそうだ。子供と親だけではない。「抱きしめる」という行為は「抱きしめられる」という行為にも結びつく。それは世間という砂嵐の中にあるエアポケットのようで、すごく安心できる一番の行為(僕にとっては、だが)だと思う。不安定で固執したものが緩やかに解かれるような。シンプルなことなのに、僕はそれを気づかなかった。静かな部屋に安定した心音が聞こえる、ということ。
世の中は殺気立っている。多分、僕もその中にいる。たまに抱きしめ、「ココロをスープに溶かす」。流れていきたい、広い宇宙へ、と思う。満たされるとはそんなことかも知れない。満たされてばかりだとマヒしそうで恐い。でもこの砂塵はあまりに傷にしみるのだ。