足場を登る。

今日は(昨日になるなぁ…)勾配のきつい屋根の上にいました。
僕は屋根大工です。
僕らは勾配の尺度として寸勾配というものを使います。
1寸勾配で1/10の勾配(つまり4.5度)で、普通の屋根は4〜5寸勾配(18〜22.5度)で作られています。
フラットに近い勾配は雨が流れにくく雨漏りの原因になりますし、勾配がきついと施工が難しくなります。
人が立てるのは5.5〜6寸勾配が限界で、7寸以上になると屋根足場が必要になります。
たまに尺勾配(45度)がありますが、非常に恐いですね。屋根の下地材を貼るのに数倍の体力を要します。だって…屋根足場がないんですもの。
自分で足場を作りながらロッククライミング状態ですね。20キロぐらいの荷物を持ちながら…。
以前その作業中に背中がつったことがありまして、非常にヤバかったですね。
今日のは8寸勾配で、足場が専門職(足場を専門に架ける)人間が架けたものでないので揺れることはなはだしく、地上5mぐらいのところで10cmぐらいの揺れがありました。
足場を登って一番高い位置に立つと、いつもと違った風景を見ることが出来ます。
もし、そんな経験があればどうぞ写真にでも残してください…あったら、ですけど。