スタート。

今日は寒い日だった。
風はそれなりに強く、昼過ぎにはぽつぽつと雨が振ったりした。
家に帰って文章を書いた。
極論じみた詩だった。これは僕の中では新たな表現であったのだが、公開するのは遠慮しておこう。
とにかく、今は脱皮することに心を向けなければ…。しかし、本質の僕がそれを書かせていることが自分なりに分かってはいる。それが今の本当の自分なんだ。陰湿な、地下牢のような文章。
ウソはいけないが、ウソでもつかねば今の自分に説得力さえもないだろう。

土曜日、一昨日のことだ。
劇団の公演ということで、昼1時ごろ仕事を抜け出して陣中見舞いに行く。
お茶とチョコレートとのど飴を持っていった。
懐かしい顔ぶれと知らない顔ぶれ。
高校からの友人Iとの再会は少し照れくさかった。
僕はここに居場所があるのだろうか?
帰り際に音効の卓に座った男を見た。大きいことを言った割にはまだ長崎にいる男だ。
こんなヤツがここにいるのなら、僕は元に戻れるかもしれないと思った。人のことを馬鹿にしたような口を利く男で、昔僕がやっていたHPを名指しして「俺もやってみようかな」という。まだやってもいない。悲しい男だ。
誰もそのことは口に出さない。
それは優しさではないだろう。
言ってやることも、優しさだ。